帝王切開と感染症(縫合不全)
感染症とは、
子宮や腹壁の縫合部分に細菌が侵入して、
だいたい術後一週間くらいして傷が開いてしまう縫合不全を起こしたり、
子宮の中に細菌が増えて子宮内膜症を引き起こすことです。
また子宮内膜症とは、子宮内膜やそれに似た組織が本来あるべき
子宮の内側以外に発生して増殖する病気で、
生理痛がひどくなったり、不妊の可能性が出てきてしまうものです。
感染症の予防として、術後に抗生物質の点滴をするので、
ほとんど発症はしないようです(^.^)
ただ、出産時に破水してから時間が経ってしまい、
子宮内感染を起こす可能性が高くなってしまった場合、
またはすでに子宮内感染を起こしている場合だと、
術後に感染症になる確率が上がってしまうこともあります。
症状として、異常な熱の上昇や、局所的な痛みなどがあると、
感染症を起こしていると思われます。
この場合、処置として抗生物質の変更や投与延長などがされます。
縫合不全を起こしている場合は、傷口の処置もおこないます。
術後は看護師さんが小まめにチェックしてくれるので、
少しでも調子が悪いと感じたらすぐに伝えて検査等を受けてくださいね。
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