帝王切開ってどう切るの?
帝王切開でのおなかの切り方には実は2通りあるんです。
1.縦切り
おへその下から恥骨の上までの皮膚を縦に10センチ程切ります。
妊娠中なので、おなかが大きくなっていますよね。
この10センチと言うのは、出産後に残る傷跡の長さと思って下さい。
だから、おなかに赤ちゃんがいる状態だと結構切る感じになります。
縦切りのメリットは、
腹直筋が縦に走っているため、筋肉と同じ方向に切ることになり、
出血が少なく、手術中の視界が広くなり、手術時間も短く済むこと。
デメリットとしては、
やはり傷跡が目立ってしまうということでしょうか。
2.横切り
恥骨の少し上(ヘアラインぐらい)を横に10センチ程切ります。
自分で見える表面は横に切りますが、
その下にある腹直筋はやはり縦に切るので、皮下組織を大きく剥離しての
赤ちゃんとりあげになるため、手術時間が長引くというデメリットがあります。
メリットとしては、傷跡がおなかのしわに隠されるとか、
下着によって隠れるとかで目立たないことです。
どちらの切り方にするかは、病院の方針や先生の考えによって様々で、
一概には言えないのですが、
・予定帝王切開なら横切り
・緊急帝王切開なら縦切り
と、決めているところもあるようです。
最近では、傷跡が目立たないということで横切りが主流だとか、
西日本では縦切りが主流だとか、いろいろ言われているので、
ご自分の担当医としっかり話し合いをするしかなさそうです。
ただ、これはあくまでも、「おなか」の切り方の話です。
次の補足でもう少し詳しくお話しますね。
サイト内関連記事
- 予定帝王切開とは
- 予定帝王切開とは、 ・妊娠中の検査で何らかの理由で自然分娩が難しい、 ・帝王切開......
- 緊急帝王切開とは
- 緊急帝王切開とは、自然分娩中に危険な状態が発生して、 早急に赤ちゃんを取り出すた......
- 帝王切開の切り方[補足]
- 帝王切開で、「縦切り」「横切り」と言っているのは、 実は外から見える「皮膚」の切......